新着情報

第40期生卒業式

2016.3.18

平成28年3月12日(土)に、第40期生の卒業式が旭川グランドホテルで行われました。来賓の方々や多くの保護者が参加され、卒業生の船出を祝いました。また、夕方からの謝恩会、2次会とクラス最後のイベントに盛り上がりました。

3年間の思いを胸に社会人としての一歩を踏み出す、卒業生のこれからの活躍を心から願っております。

答辞

冬の名残がまだ去りやらぬ時期ですが、一日一日と暖かい春へと近づいている兆しが見られるこの良き日、私たち第四十期生四十名は無事に卒業式を迎えることが出来ました。たくさんのご来賓の皆様、校長先生をはじめ諸先生方、父母の皆様にご臨席いただき、厳かに卒業できることを卒業生一同の代表として厚く御礼申し上げます。

思い起こせば三年前、私はまだ名も知らぬ仲間と共に、これから臨床検査技師を目指す新しい未来への大きな期待とそれと同じくらいの大きな不安を抱き、式場におりました。あの日から早三年、今日まで私は学校生活を通して、先生方、仲間たちと数多くの貴重な経験を積むことが出来ました。慣れない専門教科に四苦八苦し再試験料を幾度と払うことになり、バイト代が水の泡となった定期試験、団結と協力を身をもって体験した体育祭、クラス代表や会長として学友会の仲間と共に企画運営を行った歓迎会と交流会。大きな行事の一つである研修旅行では、病院や検査センターの見学をしたあとに、遊園地やプール、花火などを仲間と楽しみました。四人部屋にいつの間にかクラスの半分以上が集まっていたり、プールサイドで友人の一人が足をつり、のた打ち回る姿を見て笑い合ったり、係員に静かにしてくださいと注意されてしまったりと、今でも思い出し笑いをしてしまいます。

三年生になると、今まで自分が学んできたことがどう活かされているのか、臨床検査技師とはどのような役割をしているのかを学び体感することになった病院実習がありました。始めは緊張の日々でしたが、先輩技師さんの心優しいご指導や技師の仕事内容、勉強のアドバイスなどをいただき、だんだんと肩の力も抜けていきました。実習先では時間がある時に、私自身の超音波をはじめ、MRIやCTまで検査していただきました。驚いたことに、自分では健康だと思っていた身体が実はそうでもなかったことを思い知らされ、実習や勉強に加え健康のことにも一層力を入れていかなければと心を新たにしました。そして、先月、この三年間の努力の結晶となる国家試験が終了しました。今は終わった安堵と共に期待と不安が入り混じった複雑な気持ちでいっぱいです。

そんな今だからこそ、後輩達に伝えたい言葉があります。

「一位と最下位との差なんて大したことねーんだよ。ゴールすることとしないことの差に比べりゃ。」

これは、とある漫画のセリフです。後輩の皆さん、自分をつい他人と比較してしまうことはないでしょうか?うらやましくなったり、時には妬んだりして、挙句自分自身を小さく見てしまって、自分はできないダメな人間だと、自己嫌悪に陥ってしまうことはありませんか?もしくは、あの人に比べたら自分は出来ているというように人を見下したり、いつの間にか優越感に浸たり少しだけ良い気分になったつもりでいたことはありませんか?そのように他人と比較して、優劣をつけることは、はっきり言って無意味だと思います。誰のものでもない、あなただけの人生だからです。自分を小さく見たり、大きく見たりするのではなく、しっかりと地に足をつけて自分に嘘をつかずにいる方が遥かに大切だと思います。後輩の皆さんには、まだ充分に時間があります。これから何度も壁にぶつかり、悩んでしまうことがあると思います。ですが、どうか自分を信じて諦めずに努力を重ね、仲間と切磋琢磨し先生方、そして両親と共に乗り越えて、後に控える国家試験という大きな関門を突破できるよう実力を養って欲しいと思います。

いよいよ私たちは、臨床検査技師として新たな一歩を踏み出します。これまで先生方にご指導いただいた教えを活かし誇りと責任を持って日々向上していきたいと思います。本音を明かしますと、この先、私たちの前に広がっている世界を見て、不安に足が竦み、震えるような思いがする一方で、期待に胸が膨らみ、少しだけわくわくするような思いも致します。この三年間で、困難にも勇気を持って立ち向かう為の剣と盾を得ることが出来たと感じています。私は、この学校で出会うことが出来た先生と友人のことは一生忘れません。

最後になりますが、校長先生をはじめ、諸先生方、来賓の皆様方、父母の皆様方、今まで本当にありがとうございました。まだまだ未熟な私たちですが卒業後も暖かく見守ってください。そして時には変わらぬご指導をお願い致します。ご出席の皆様方のご健康とご多幸をお祈りいたしますと共に、母校の益々のご発展を願い、答辞とさせていただきます。

平成28年3月12日
卒業生代表