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第44期生の卒業式が執り行われました

2020.3.17

令和2年3月14日(土)に、第44期生の卒業式が星野リゾートOMO7旭川で行われました。例年であれば在校生の参加や来賓の方々のご臨席の元執り行われておりましたが、新型肺炎の流行抑制のため簡素化した形で行われました。

3年間の思いを胸に社会人としての一歩を踏み出す、卒業生の皆様のこれからの活躍を心から願っております。

優秀学生表彰
成績優秀賞 見角 玲奈(旭川商業高校卒)
関係団体表彰
日臨技学生表彰会長賞 見角 玲奈
北臨技学生表彰 石上 陽平(旭川龍谷高校卒)
北専各連優秀生徒表彰 神長  優(旭川大学高校卒)
北専各連旭川支部優秀学生表彰 川口 大地(旭川南高校卒)

卒業生挨拶

厳しい寒さの中にも、時折、春の日差しが感じられるこの良き日、私たちは晴れて卒業を迎えることができました。

本日は私たち、44期生のために素晴らしい卒業式を挙げていただき、誠にありがとうございます。また、お忙しい中ご出席くださいました、校長先生をはじめ諸先生方、父母の皆様に卒業生一同心より御礼申し上げます。

例年とは違い、新型コロナウイルスの影響を受け、来賓も在校生も欠席の卒業式となってしまいました。式が終わった後も、謝恩会が予定され、先生方と44期生全員との最後の楽しい時間を過ごすはずでしたがそれも中止となってしまいました。残念なことではありますが、卒業式すら行えていない学校もある中、今この場所でクラスメイト全員が顔を合わせて卒業式を行えていることが、どれだけありがたいことなのか、実感することができます。

いつもなら、在校生から送辞をいただいて、三年間を振り返りながら答辞をのべるところでありますが、今年は三年間、私たちが頑張ってきたことを振り返り、懐かしむ時間にしたいと思います。

三年前、どんな人が仲間になるのか、不安と緊張が入り混じった気持ちで迎えた入学式。最初はホストのようなスーツを着ている人がいたり、銀髪でチャラチャラしている人がいたり、社会人入学の人も多く、この中で臨床検査技師を目指せるか不安でした。でもみんなすぐに打ち解け、切磋琢磨できる仲間になりました。最初の定期試験では、専門科目の難しさに心を折られ、さらにはレポートの期限にも追われ、高校生活と専門学校の違いを痛感しました。

そんな一年生をクリアし、迎えた二年生では、レポートの量は倍以上に増え、試験は基礎教科がなくなり専門教科のみとなっていました。1教科2千円という課金額に怯えながら目にクマを作っていた日々は、今思い出しただけで目の下にクマができそうなくらい辛いものでした。そんな二年生の中でも楽しかったのは、やはり研修旅行です。夜もほとんど寝ずにくだらないトークで盛り上がり、アスレチックを満喫し、連日寝なかったせいか、劇団四季を始めから終わりまで目を瞑って観覧していた人も若干いました。

そんな勉強からかけ離れた青春を味わいつつも、研修旅行の目的である病院研修は、今まではあまり関わりの無かったクラスメイトと交流し国家試験に向けて団結を強め、自分の就職先についても真剣に考える時間となりました。

そして三年生が始まって、すぐに病院実習が始まりました。現場で働く技師の方を見て、自分もこんな風に働くことができるのか、自信をなくしつつも、丁寧に患者さんに接し、検査データを的確に捉える技師の方々を見て、自分もこんな技師になりたいと強く思えました。

病院実習の4ヶ月もあっという間に過ぎ、三年間の集大成である国家試験もつい先月終わりました。

三年間色々な話をしてくれた仲山先生の話の中に登山の話があります。

国家試験を山の頂上とすると、登山者は学生たちで、先生はあくまでも後ろから見守るインストラクター。結局登るのに必要なのは自分たちの意思。登山者同士の協力は必要不可欠で、先生たちは全力でサポートするから登り切ろう。という話です。

この話を聞いた時、自分はなんて頼もしい担任の先生に出会えたんだ。と強く思いました。初めて先生に会った時は「私は小指が曲がらないんだよ」という謎の自己紹介をしていて、正直やばい先生だと思いました。ですが今は一番信頼している先生です。インストラクターとは思えない言葉もいくつかありましたが、そうやって私たちを鼓舞してくださり、今こうして卒業を迎えられるのは間違いなく仲山先生をはじめとする先生方のおかげです。言葉には言い表せられないほど感謝しています。

そして先生や仲間と共に登ってきた山ですが、この山に登ろうと決めた私をお父さん、お母さんが後押ししてくれなければ、自分はこの山に登ることすらできませんでした。毎日料理してくれてありがとう。毎日家族のためにお仕事頑張ってくれてありがとう。これから社会に出て、早く二人を安心させられるように頑張ります。もう少しの間見守っていてください。

そして同期の仲間へ。私は、今まで登ってきた山の頂上を国家試験だとは思っていません。まだ八合目です。頂上までの道は枝分かれしています。最初は40人以上いたクラスも今では27人になってしまいましたが、頂上までのルートを変更しただけです。これから先もずっと44期生は仲間です。

これから先は社会人として責任を伴う辛く険しい道ですが、悩むことがあれば、お互いに頼って頂上まで一緒に登り切りましょう。

最後になりますが校長先生をはじめ諸先生方、父母の皆様方今まで本当にお世話になりました。まだまだ未熟な私たちですが、1日でも早く一人前の臨床検査技師になれるように日々精進して行きたいと思います。これからも変わらぬご指導をお願いします。

ご出席の皆様方のご健康とご多幸をお祈りいたしますとともに、母校のさらなる発展を願い、卒業生代表挨拶とさせていただきます。

令和二年三月十四日
卒業生代表 澤野 稜