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第45期生入学式が行われました

2018.4.12

平成30年度、第45期生の入学式が平成30年4月7日に行われました。来賓の方々からも祝辞を頂き、不安と期待を胸に36名の新入生が新たな一歩を踏み出しました。三年後の国家試験合格に向けて、充実した学生生活を送って頂きたいと思います。

また、入学式終了後に参加いただいた保護者の方々に対して説明会を開催しました。カルキュラムや奨学金の事務手続きなど学校生活全般について説明させて頂き、合わせて、学生生活のサポートをお願いいたしました。

入学式

保護者説明会

入学生宣誓

宣誓

本日、北海道医学技術専門学校入学式に臨み、私たち入学生は新たに始まる学校生活に将来の夢と可能性を求め希望に燃えています。

ここに、本校の建学の精神と伝統を重んじ、学生の本分に徹して、医療人として求められる人間性と新しい時代に必要な医学検査の知識や技術を習得するために日々研鑽し努力することを誓います。

平成三十年四月七日
第四十五期入学生代表 宍戸 亮仁

歓迎の言葉

新入生の皆さん、ご入学おめでとうございます。保護者の皆様にも、心よりお祝いを申し上げます。また、ご来賓の皆様におかれましては、お忙しい中ご臨席を賜り、新入生の門出をともに祝っていただきますことを、厚くお礼申し上げます。在校生を代表して、学校での生活やその上で大切なことを踏まえ、歓迎の挨拶をさせていただきます。

今皆さんは、どのような気持ちでこの場所に座っているでしょうか。これからの生活に期待をし、医療について学ぶことを楽しみにしている人、友達をたくさん作って充実した学校生活にしようと意気込んでいる人、様々だと思います。私が二年前、皆さんと同じように入学式を迎えたとき、実は不安しかありませんでした。周りを見れば頭の良さそうな人ばかりで、仲良くなれる自信も勉強についていける自信もありませんでした。そんな2年前の私と同じように不安を抱えている人や、学校生活に希望を持っている人、皆さんのこれからの学校生活が充実したものとなるよう、私自身の経験を包み隠さずお話させて頂きます。

私は、小学校の足し算からつまずき、それ以来ずっと算数や数学が苦手で、将来はなるべく数字や計算に関わらないような職業に就きたいと思っていました。自分の将来を考えるようになった時、人の命を救える医療に関わりたいと思いました。臨床検査は病気の早期発見や予防ができ、間接的に命を救える仕事であることを知り、目指すようになりました。臨床検査技師が理数系の職業だと気づかず、数値を読み計算をする機会がたくさんあるということには入学して講義を受けていくうちにわかりました。一年生の講義では、基礎科目である英語、数学、化学などの他、専門科目である微生物学や血液検査学なども学ぶことになります。基礎科目の数学や化学で数字を用いるのは当然ですが、ほとんどの専門科目で数値が関わってきました。とくに臨床化学では標準偏差、変動係数、グラフの作成、濃度やモルの計算など、計算ができないと話にならないですし、実習になると自分で試薬を調製しなければなりません。そのため、公式は必死に覚え、練習問題を何度も繰り返していくうちに少しずつできるようになってきました。みなさんの中にも、計算が苦手で不安に思っている人がいるかもしれませんが、何度も何度も繰り返し復習をしていると身についてくるので安心してください。二年生になると基礎科目はほとんど無くなり、専門科目ばかりになります。専門科目は、みんなスタート地点が同じなので、焦らずわからない部分は友人同士で協力し合えば乗り越えられます。

次に、テストについてお話します。北医専では、一年生で3回、二年生で2回、三年生で1回の計6回の定期テストがあります。この学校のテストがどのようなものなのかを知るために実施されるのが、一年生の最初の前期中間テストです。私はそこそこ勉強したつもりでしたが結果はひどく、十五科目中赤点が六個という結果でした。「これはまずい」と前期期末テストに向けさらに勉強しましたが結果はあまり変わらず、十七科目中赤点が四個。赤点の数は減ったものの、クラス順位は下から数えた方が早いような有様。もっと本格的に勉強に力を入れなければ留年の危険があると思い、いろいろな人に勉強法を聞いて、丸暗記するのではなく、原理や考え方を覚えることで応用の部分まで自然と身についてくるようになりました。放課後は先生方に質問に行き、時には補習をして頂きながら少しずつ成績を伸ばし、二年生の後期には赤点科目ゼロを達成することができました。勉強は、後で後悔しないよう、最初からコツコツと努力していくことが大切だと思います。また、私は深川から毎日JRで通学しているため時間を有効活用し、電車やバスの中でも復習の時間を多くかけてしっかり行うことができています。

先ほど少し話に出ましたが、北医専では座学での講義だけでなく、一年生から実習があります。一年生では基礎的な実習で器具や機械の使い方を覚えるなど全ての基礎になる実験を行います。二年生になると、実習の時間も増えレポートに追われる毎日となります。レポートやスケッチは、こまめに毎日手を付けていくと苦労しませんが、少しサボるとどんどん溜まっていき提出日の朝までかかってしまうこともあります。専門科目の実習は、臨床的な意義や原理を理解しながら進めていくことで、講義で学んだことの理解を深めることができます。

帰宅しても講義や実習に疲れ、アルバイトや趣味など自由な時間があまり取れないのではないかと思うかもしれませんが、私は入学してから今までずっとアルバイトを続けています。テスト前や期間中、実習がある日は休むなど、上手く両立できれば勉強に支障が出ることもありません。また、一年生の頃は習い事もしていましたが二年生になり両立が難しくなったので辞めました。勉強やレポートのせいでやりたいことが出来なくならないように、何事も計画的に早めに終わらせていくことが大切です。

普段の学校生活は講義・実習・レポート作成を繰り返す毎日ですが、北医専には年に数回行事があります。入学してすぐに、新入生歓迎会。六月と十一月には体育祭があります。新入生歓迎会では食事やゲームで先輩方や先生方との交流を深めることができます。体育祭では日々の勉強のストレスを、体を動かすことで発散できますし、今まで話したことのなかった人とも一緒に競技に参加することで仲良くなるきっかけにもなります。

そんな毎日を過ごしていると、あっという間に一年が過ぎ、また一年が過ぎと、すぐに三年生になり病院実習や就職の準備、私もまだこれからですが国家試験の勉強に追われることになります。レポートや勉強も大切ですが、たった三年間の学生生活を無駄にしないよう、家族や友人と遊びに出かけることを忘れないで下さい。旅行に行くのも良いと思います。長期休みがあり自由に遊べるのは学生のうちだけだと思います。

最後に、皆さんもこれから3年間、「臨床検査技師国家試験に合格して社会に貢献できる臨床検査技師になる」という大きな目標をもって勉強に励むことになります。同じ目標を持った仲間たちと互いに高め合い、3年間という短い学校生活を充実したものにできるよう、私たちも応援しています。

確かな知識と技術を備えた人間性豊かな臨床検査技師を目指して、私たちも共に努力することを誓い、歓迎の言葉とさせていただきます。

平成三十年四月七日
在校生代表 三年  松田 愛海