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第42期生卒業式が執り行われました

2018.3.15

平成30年3月10日(土)に、第42期生の卒業式が旭川グランドホテルで行われました。来賓の方々や多くの保護者が参加され、卒業生の船出を祝いました。また、夕方からの謝恩会、2次会とクラス最後のイベントに盛り上がりました。
3年間の思いを胸に社会人としての一歩を踏み出す、卒業生のこれからの活躍を心から願っております。

☆優秀学生表彰
 成績優秀賞                 加藤 翔也

☆関係団体表彰
 日臨技学生表彰会長賞            加藤 翔也
 北専各連優秀生徒表彰            中振 大貴
 職業教育・キャリア財団学習者表彰      橋場 友希乃
 北専各連旭川支部優秀学生表彰        水野 莉那

送辞

厳しい寒さを残しつつも、柔らかな日差しが春の訪れを感じさせる季節となりました。この良き日に晴れて卒業を迎えられる皆さん、ご卒業おめでとうございます。在校生一同お祝い申し上げます。

今、卒業を迎え、三年生の皆さんはこれまでの日々に思いを馳せていることと思います。北医専で過ごした三年間はあっという間だったのではないでしょうか。実習とレポートに追われる毎日に、心休まる時間も少なかったのではないかと思います。また、この半年は3年間の集大成となる国家試験に向けて、さらに時間が足りないと思われることもあったのではないでしょうか。行事に勉強にと必死で取り組む先輩方の姿は、私たちの心に深く残っています。

先輩方との初めての接点は新入生歓迎会でした。不安な私たちに気軽に声をかけていただき、新生活に対する不安を取り除いてくれました。私は学友会役員になったため、最初の行事である春の体育祭の運営をお手伝いする時は、緊張と不安でドキドキしていました。競技のこと、景品のこと、雨が降ったらどうするかなど、何一つ分からない私たちに優しく教えて下さり、安心して付いていくことができました。次の年にはスムーズに進めることができたのは、先輩方からの教えがあったからだと思います。本当にありがとうございました。

交流会や行事をとおし、先輩方とたくさんの接点を持てたことで、普段の授業のこと、レポートのこと、試験のことなど、勉強面でもどんなに救われて来たか分かりません。どんな時でも明るく、仲間と助け合いながら、お互いを高め合う広い心を持たれている先輩方は私たちの誇りです。私たち在校生は、先輩方の築いた伝統を受け継ぎ、社会に貢献できる医療人として先輩方に続けるように、勉学に励んでいきたいと思います。先輩方と共に臨床検査技師として働ける日を楽しみに努力したいと思います。待っていてください。

学生生活が終わり、社会人になられると、新たな辛いことや苦しいことがたくさんあるかもしれません。そんな時は、北医専で共に学んだ仲間の事や、頼りない私たち後輩のことを想い出してください。かけがえのない仲間と過ごした日々や、私たち後輩と笑いあった想い出が、何よりもの励ましになってくだされば嬉しいです。3年間、本当におつかれさまでした。

最後になりましたが、先輩方がさらにご活躍され、輝かしい人生を歩まれますことをお祈り申し上げ、送辞とさせていただきます。本日は、ご卒業おめでとうございます。

平成三十年三月十日
在校生代表  室山 なつき

答辞

冬の名残がまだ去りやらぬ時期ですが、時折、春の日差しが感じられる今日この良き日、私たち第四十二期生三十名は晴れて卒業を迎えることができました。本日はこのような素晴らしい卒業式を挙げていただき誠にありがとうございます。多くのご来賓の皆様方、校長先生をはじめ、諸先生方、父母の皆様並びに関係者の皆様方にご臨席いただき、卒業生を代表して心より御礼申し上げます。

思い起こせば三年前、臨床検査技師になることを夢に、まだ名も知らない仲間との学校生活への大きな期待や新しい環境に対する不安を抱き入学式に臨んだことを今も鮮明に覚えています。この答辞を読むにあたり学校生活の様々な出来事に思いを巡らせてみると、この三年間はとても早く感じました。入学当時からのことを少し話したいと思います。高校までの勉強とは異なる専門教科に日々苦戦し、レポートの作成や提出期限に追われることもあり、授業中は居眠りをしている人も少なくなく、また徹夜で勉強をしたが、登校直前にうっかり寝込んでしまい無条件に再試験になってしまった人もいた定期試験。入学当時は三十九人いたクラスメイトが長期休みが明ける度に一人また一人辞めていき最終的には今の三十人まで減ってしまいました。また、一年生が終わる頃に当時担任であった田中宏樹先生が大学に戻るということで、成田先生に担任が変わり、突然のことで泣き出す仲間も出て、茫然とした空気の中、成田先生が大丈夫だ、おれがいるじゃないかと僕達を励まそうとしていた必死の姿は今でも忘れることはできません。

しかし、辛い思い出だけではなく、クラス全員で一位を目指した体育祭や後輩たちとの交流会、歓迎会などの楽しい思い出が多くあります。特に二泊三日の研修旅行では病院や検査センターの研修をしっかり見聞し、その後はホテルや遊園地で遊ぶことで頭の中がいっぱいになり説明して頂いたことをすっかり忘れてしまうあり様でした。また、女子のコテージでの虫発生事件やクラスメイトと夜通し話をしていたことなどかけがえのない思い出を作ることができました。三年生になると、約四カ月間にも及ぶ臨地実習がありました。学内実習とは違うため慣れない環境や自分の知識のなさを痛感するなど悪戦苦闘する毎日でしたが、実際の現場での臨床検査技師の役割や仕事内容など学校生活の中では得ることのできない経験ができ、将来働いてみたい部門や臨床検査技師としての理想像を掴むことができました。そして、先月、この三年間の集大成ともいえる国家試験が終了したところです。今はホッとした安堵の気持ちと共にもう少し勉強しておけばよかったという後悔が入り混じった複雑な気持ちでいっぱいです。

国家試験を終えた今だから後輩に伝えたいことがあります。一年生はこれから実習が増えレポートの作成に追われる日々が来ると思います。中身のないレポートを提出するだけだとせっかくの実習が無駄になってしまいます。原理や意義を理解して実習に臨むようにし、わからないことは教科書などで調べる習慣を付けるといいです。この時期から教科書を読む癖をつけておくと国家試験も勉強しやすいと思います。

二年生は進級後すぐに臨地実習が始まります。僕もそうでしたが、先のことを考えると多少憂鬱な気持ちになることもあります。実習に行く病院で経験できることは異なると思いますが、この実習で学んだことは模擬試験や国家試験に出題されることも多く、積極的に色々なことを経験しておくのが良いと思います。四カ月は長いようであっという間に終わるので毎日を無駄にしないようにしてください。実習が終わると国家試験に向けて模試があります。模試の点数がなかなか伸びなかったりすることがあるかもしれません。そんな時はこの言葉を思い出してみてください。「花の咲かぬ日は下へ下へと根を伸ばす」これは友人から頂いた言葉なのですが、花という目に見える結果が出ていない時は知識という根を伸ばして、集大成となる国家試験合格という大きな花を咲かせてください。後輩の全員合格を祈っています。

色々話しましたが、一番伝えたいことはできるだけ多く友達と遊んでください。三年間はあっという間です、北医専は実習や国家試験に向けて勉強することが多く、気が付いたら卒業になってしまいます。勉強することはもちろん大切ですが、友達と少しでも多く遊んで色々な思い出を作って短い学校生活を少しでも有意義なものになるようにしてください。これから、勉強や就職活動など色々なことで悩んだり挫折しそうになることがあるかと思います。そんな時は一人で抱え込まず、周りを頼ってください。先生方や友人、家族が必ず力になり支えてくれます。

私事ですが、三年前、この北医専を受験する前に大学受験に失敗し自己嫌悪に陥っていた時期がありました。そんな時に母がこの学校を教えてくれました。当時は専門学校に進学することなど全然考えていなかったのですが、卒業を迎える今では勉強や就職などで親身になってくれる先生方や切磋琢磨し合える友人に出会うことができ、この学校に入学してとても良かったと思っています。母さん、あの時の僕にこの学校を教えてくれて本当にありがとう。これからできる限り親孝行をしていくつもりなので楽しみにしていてください。

最後になりますが、校長先生をはじめ、諸先生方、ご来賓の皆様方、父母の皆様方、今までありがとうございました。まだまだ未熟な私たちですが、北医専で学んだ誇りを忘れずに、理想とする臨床検査技師像に少しでも近づけるように努力を続けていきたいと思います。これからも変わらぬご指導をお願いいたします。

ご出席の皆様方のご健康とご多幸をお祈りいたしますと共に、母校の益々の発展を願い、答辞とさせていただきます。

平成三十年三月十日
卒業生代表 古株 利紀