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第44期生入学式

2017.4.10

平成29年度、第44期生の入学式が平成29年4月7日に行われました。来賓の方々からも祝辞を頂き、不安と期待を胸に39名の新入生が新たな一歩を踏み出しました。三年後の国家試験合格に向けて、充実した学生生活を送って頂きたいと思います。

また、入学式終了後に参加いただいた保護者の方々に対して説明会を開催しました。カルキュラムや奨学金の事務手続きなど学校生活全般について説明させて頂き、合わせて、学生生活のサポートをお願いいたしました。

入学生宣誓

本日、北海道医学技術専門学校入学式に臨み、私たち入学生は新たに始まる学校生活に将来の夢と可能性を求め希望に燃えています。

ここに、本校の建学の精神と伝統を重んじ学生の本分に徹して、医療人として求められる人間性と新しい時代に必要な医学検査の知識や技術を習得するために、日々研鑽し努力することを誓います。

平成二十九年四月七日
第四十四期入学生代表 澤 野    稜

歓迎の言葉

新入生の皆さん、ご入学おめでとうございます。保護者の皆様にも、心よりお祝いを申し上げます。また、ご来賓の皆様におかれましては、お忙しい中ご臨席を賜り、新入生の門出をともに祝っていただきますことを厚くお礼申しあげます。在校生を代表してご挨拶を申し上げます。

新入生の皆さんは今日からこの北医専の学生となります。新たな生活に、大きな希望と様々な不安を抱え、この入学式に臨んでいることと思います。一日も早く周囲の環境に慣れ、今後の学校生活が充実したものとなるよう、私自身の経験も交え、学校生活についてお話させて頂きます。

私は、高校時代はアルバイトに明け暮れ、勉強習慣がほとんどありませんでしたが、一年生の六月に行われる中間試験で、たまたま、ある程度点数を取れたので、九月の前期試験でも、過去問がある科目ならなんとかなるだろうと甘く考えていました。中間試験では六十点を超えていた英語の前期試験では、試験前も教科書に目を通す程度で済ませ、テスト終了後は友人に多分合格できただろう、と自信満々に言いふらしていましたが、返却された答案には四十一点と、合格にはほど遠い点数が記されていました。また、医用工学概論の試験では、三枚あった問題用紙の最後の一枚を解き忘れるという大きなミスも犯し、複数の科目で赤点をとるという失態をしてしまいました。しかし、この失敗が私にとって大きな転機となりました。私は商業高校の出身で普通科出身の学生に比べ、生物や化学など臨床検査技師を目指す上で基礎となる科目の履修が非常に不足していて、前期のスタート時点から大きく遅れをとっていたという状況も認識していました。そして、これまでの勉強への取り組み方を反省し、二度と赤点を取らないように努力することを決意しました。後期の授業からは友人や先生方に積極的に質問をして、なんとか周りに追いつこうと必死に勉強しました。その結果、後期試験では成績を大きく伸ばすことができ、友人がわからないところを教えてあげることもできるようになりました。

新入生の皆さんの中にも、勉強について行けるか不安を抱えている人も多いと思います。しかし、目標をしっかりと定めて努力を続ければ必ず結果はついてくるので、自分を信じて日々の勉強に励んで欲しいと思います。一年生の講義では数学や英語など高校の復習が中心の基礎科目もありますが、臨床免疫学や微生物学などの専門科目も学びます。微生物学では、今まで見たこともない菌や培地の名前や特徴などを覚えなくてはならず、とても苦労しました。しかし、先生方がやさしく丁寧に教えてくださいますし、放課後などに分からないところを質問しに行くと、個別にも指導していただけるのでより理解を深めることができます。座学での授業の他に、一年生から実習があります。実習は、講義で学んだことを実際に自分たちで様々な器具や試薬を使って実験を行います。班の仲間たちと話し合い、協力しながら行うことで、交流が深まる楽しみもあります。実習後にはレポートの提出があり、初めはどのような事を書けばいいのか見当もつかず、大変苦労しました。実習の目的や内容を十分に把握していないと実習を手際よく進められませんし、結果からどんなことが考察できるかを理解していないとレポートは書けません。慣れるまでは大変ですが、しっかりしたレポートを作成することは実習内容や講義で学んだことの復習にもなり理解を深めるのに非常に役立ちます。

普段の学校生活はこのように講義と実習の毎日ですが、学業以外の楽しい行事もあります。今月に行われる新入生歓迎会では、在校生や先生方と、食事やゲームをしたりして交流ができます。新入生同士でも、この歓迎会をきっかけに親睦を深めていってほしいと思います。六月と十一月には、体育祭があります。運動で共に汗を流し、準備から後片付けまでクラス一丸となっての共同作業を通じて、仲間との絆がさらに深まると思います。

新入生の皆さんは臨床検査技師という共通の大きな目標を持った仲間と学校生活を送ります。北医専での一年は思ったよりも早く、あっという間に過ぎていきます。一日一日を無駄にしないよう、有意義な学校生活を送ることを期待しています。確かな知識と技術を備えた人間性豊かな臨床検査技師を目指して、私たちも共に努力することを誓い、歓迎のことばとさせていただきます。

平成二十九年四月七日
在校生代表 三年 中振 大貴